投資の基礎

ETFとは — 投資信託との違いと特徴

ETF(Exchange Traded Fund・上場投資信託)とは、証券取引所に上場し、株式のように市場でリアルタイムに売買できる投資信託です。日経平均TOPIX、S&P500などの指数に連動するものが多くあります。

一般の投資信託が1日1回の基準価額で取引されるのに対し、ETFは取引時間中ずっと変動する市場価格で売買できます。信託報酬は一般の投資信託より低い傾向があり、コストを抑えたい投資家に向いています。

一方で、ETFは指値・成行など株式と同じ注文が必要で、少額の自動積立がしにくい、分配金が自動で再投資されない(手動で買い直す必要がある)といった面もあります。コツコツ積立にはインデックス投資信託、リアルタイム売買やより低コストを重視するならETF、という使い分けが一般的です。

日本のETFは東京証券取引所に上場しており、日経平均・TOPIX連動型が代表的です。米国上場のETF(S&P500連動のVOO・IVVなど)も証券会社を通じて買えますが、為替手数料や米国での課税(配当への10%源泉徴収、日本で外国税額控除の対象)といった追加の論点があります。

コスト面では、ETFの信託報酬(経費率)は同じ指数の投資信託よりわずかに低いことが多い一方、売買のたびに証券会社の手数料やスプレッド(売値と買値の差)がかかります。少額を毎月買う人は投資信託、まとまった資金を一度に置く人はETF、という使い分けが合理的です。

新NISAでは、成長投資枠(年240万円)でETFを購入できます。つみたて投資枠の対象ETFはごく限られているため、『つみたて枠=投資信託、成長枠=ETFや個別株』という使い方が一般的です。

ETFと投資信託の比較

どちらも指数連動の分散投資ができますが、買い方と運用の手間が異なります。

項目ETF(上場投資信託)投資信託(非上場)
売買価格取引時間中の市場価格1日1回の基準価額
最低金額1口の株価(数千円〜数万円)100円〜
自動積立証券会社により対応・非対応ほぼすべてで可能
分配金の再投資手動で買い直す再投資型なら自動
新NISAの枠主に成長投資枠つみたて枠・成長枠の両方

よくある質問

Q. ETFの分配金はどうなりますか? A. 現金で証券口座に入ります。複利で増やしたい場合は自分で買い直す必要があり、端数で買えない分が現金のまま残ります。

Q. 米国ETFを買うと税金はどうなる? A. 配当は米国で10%源泉徴収された後、日本でも課税されます(NISA口座でも米国分は戻りません)。課税口座なら確定申告で外国税額控除を使えます。

Q. ETFは初心者向きですか? A. 仕組みは難しくありませんが、注文方法(指値・成行)と分配金の扱いに慣れが必要です。まず投資信託の自動積立から始め、慣れてからETFを検討する人が多いです。

出典・最終確認

金融庁「NISAを知る」(fsa.go.jp/policy/nisa2)。最終確認:2026年9月7日。制度は改正されることがあります。実際の判断は最新の公式情報でご確認ください。

Richify Tip

つみたて投資を自動化したいなら投資信託、まとまった資金を低コストで運用したいならETF、と目的で選ぶと迷いません。新NISAの成長投資枠ではETFも購入できます。

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関連用語

投資信託インデックスファンド成長投資枠
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